これは、マリファナを使用することが、ヘロインやコカインなど、危険性の高い薬物を使用するゲートウェイ(入口)、つまり原因になるという「理論」で、マリファナ禁止政策存続の根拠としてたびたび引用されています。(類似したものにstepping
stone theory
=「飛び石理論」という「理論」もあります)
違法薬物使用者の大半は、以前にマリファナ(及びアルコールやタバコ)を使用した経験を持ちますが、ゲートウェイ理論はこの事実を出発点にしています。ここではヘロインとマリファナの例を見ていきましょう
「ヘ ロイン使用経験者の大多数が過去にマリファナを使用した経験がある。だからマリファナは他の薬物へのゲートウェイになる」といわれれば、妙に理に適ってい るように聞こえるかもしれませんが、これはあくまで「オートバイに乗る人の大半は以前に自転車に乗ったことがある」と同類の統計データで、「マリファナ使 用がヘロイン使用の原因になる」という因果関係を示すものではありません。
これまで数々の調査や研究が行われてきていますが、ゲートウェイ理論が主張するような因果関係を裏付ける調査結果やデータは今のところ得られていません。事実、全米科学アカデミー(National Academy of Sciences)の医学研究所(Institute of Medicine)が1999年に発表した報告書では「マリファナが、その特有の生理的作用により(他の薬物への)飛び石となっていることを示すデータは存在しない」と結論づけています。
ゲートウェイ理論を検証する場合、上記のような関係よりも「マリファナ使用経験者のうち、どれだけの人が他の薬物を使用するようになるのか」ということを見ていく方が意味があります。ここでは再びマリファナとヘロインに関するアメリカの統計データを見ていきましょう。
アメリカ国民全体を見ると、マリファナを一回でも使用したことのある人の数は2004年の調査では9700万人で、アメリカ人口の約40%に上ります。一方、ヘロインを一回でも使用したことのある人は300万人(マリファナ経験者の約 3%)、過去1ヶ月以内に使用した人は166,000人(同0.2%未満)に留まっています。いわゆる中毒者の人数はこれよりもさらに小さい数になります。ヘロイン経験者の全員がマリファナ経験者であると想定すると次のようになります・・・
マリファナを1回でも使用したことのある人100人のうち、ヘロインを一回でも使用してみたことがある人が3人ということですが、これを見ると「マリファナ使用がヘロイン使用の原因になる」とするゲートウェイ理論にはかなり無理があるのがお分かりだと思います。
実 際、ヘロイン中毒者を調べると、中毒に至るのに大きく影響している要素として、家系に中毒者がいたかどうか、住まいの近くでヘロインが簡単に入手できたか どうか、また、性格的にスリルを好む性格かどうかなどが大きく影響しており、マリファナ・ゲートウェイ理論を持ち出すまでもなく、ヘロイン中毒者の数はこ れらの要素ですべて説明できてしまいます。
違法薬物使用者の大半は、以前にマリファナ(及びアルコールやタバコ)を使用した経験を持ちますが、ゲートウェイ理論はこの事実を出発点にしています。ここではヘロインとマリファナの例を見ていきましょう
「ヘ ロイン使用経験者の大多数が過去にマリファナを使用した経験がある。だからマリファナは他の薬物へのゲートウェイになる」といわれれば、妙に理に適ってい るように聞こえるかもしれませんが、これはあくまで「オートバイに乗る人の大半は以前に自転車に乗ったことがある」と同類の統計データで、「マリファナ使 用がヘロイン使用の原因になる」という因果関係を示すものではありません。
これまで数々の調査や研究が行われてきていますが、ゲートウェイ理論が主張するような因果関係を裏付ける調査結果やデータは今のところ得られていません。事実、全米科学アカデミー(National Academy of Sciences)の医学研究所(Institute of Medicine)が1999年に発表した報告書では「マリファナが、その特有の生理的作用により(他の薬物への)飛び石となっていることを示すデータは存在しない」と結論づけています。
ゲートウェイ理論を検証する場合、上記のような関係よりも「マリファナ使用経験者のうち、どれだけの人が他の薬物を使用するようになるのか」ということを見ていく方が意味があります。ここでは再びマリファナとヘロインに関するアメリカの統計データを見ていきましょう。
アメリカ国民全体を見ると、マリファナを一回でも使用したことのある人の数は2004年の調査では9700万人で、アメリカ人口の約40%に上ります。一方、ヘロインを一回でも使用したことのある人は300万人(マリファナ経験者の約 3%)、過去1ヶ月以内に使用した人は166,000人(同0.2%未満)に留まっています。いわゆる中毒者の人数はこれよりもさらに小さい数になります。ヘロイン経験者の全員がマリファナ経験者であると想定すると次のようになります・・・
マリファナを1回でも使用したことのある人100人のうち、ヘロインを一回でも使用してみたことがある人が3人ということですが、これを見ると「マリファナ使用がヘロイン使用の原因になる」とするゲートウェイ理論にはかなり無理があるのがお分かりだと思います。
実 際、ヘロイン中毒者を調べると、中毒に至るのに大きく影響している要素として、家系に中毒者がいたかどうか、住まいの近くでヘロインが簡単に入手できたか どうか、また、性格的にスリルを好む性格かどうかなどが大きく影響しており、マリファナ・ゲートウェイ理論を持ち出すまでもなく、ヘロイン中毒者の数はこ れらの要素ですべて説明できてしまいます。




