ミズーリ大学医学部の研究チームでは、人が過去にカナビス使用したことにより入院を必要とするようなけがをする危険性が増えるかどうかについてケースコントロール調査を行った結果、カナビスがけがとは無関係であることが判明したとMissouri Medicine誌に発表しています・・・
2006年6月1日、アメリカ
ミズーリ大学医学部の研究チームでは、人が過去にカナビス使用
したことにより入院を必要とするようなけがをする危険性が増えるかどうかについてケースコントロール調査を行った結果、カナビスがけがとは無関係であるこ
とが判明したとMissouri Medicine誌に発表しています。
この調査は18〜60才の成人を対象に、過去のカナビス使用とけがとの関係を調べたもので、救急治療を必要とした人2,161人と、1,856人からなる対照群とを比較しました。
研究チームではは「自己申告による過去7日間のカナビス使用と、けがの危険性の大幅な低下との間には相関が見られた」としています。一方、他の違法薬物や飲酒(過去6時間)では「けがの危険性が大幅に高まった」としています。
こ
れと同じような結果が得られている調査としては、ニューヨーク州立大学バッファロー校家庭医学部の研究チームが実施した調査
がありますが、この調査では「けがの種類やけがのしかたに関わりなく、カナビスの使用とけがとの間に統計的に有意な関係は見られない」としてます。さら
に、アルコールやコカインの使用は暴力行為に関連したけがが多く、アヘン型の薬物(ヘロインなど)では暴力とは無関係のけがややけどが多いとしています。
ま
たこれに間接的に関連したものとして、以前にオランダの薬学研究所が運転能力に関する調査を行っていますが、この調査ではマリファナの向精神成分である
THCを体重1キロ当たり100mcg投与して(向精神作用、生理的変化が生じ始める量)、血中アルコール濃度0.04%(酔いをわずかに感じる程度で、
大半の国の法定濃度よりも低い濃度)の運転者と比較した結果、アルコールの場合は運転能力が大きく損なわれたのとは対照的に、マリファナの場合は運転能力
の低下はまったく見られませんでした。
アメリカ政府の全米薬物撲滅対策室では、救急治療を要するけがや病気の最大の要因はマリファナだと
していますが、これら一連の調査ではこの主張とは正反対の結果が得られています。逆に、個人差はあるにせよマリファナでは向精神作用が起きる水準において
も心理的、肉体的に安定した状態が持続される傾向があるといえるのかもしれません。




