12月4日、アメリカ、オーストラリア:マリファナの禁止政策を正当化する理由の一つに、マリファナが他の薬物の使用の「入口」になるという「ゲートウェイ理論」なるものが以前から語られてきましたが、最近発表された2つの調査により、この「理論」の根拠がますます希薄なものになりました。
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つはアメリカのNIDA(国立薬物乱用研究所)が実施した調査で、10〜12才の少年たちを22才の成人になるまでの最長12年間にわたって調査したもの
です。その結果、たばこやアルコールを出発点にマリファナに移行していった人、逆にマリファナを出発点にたばこやアルコールに移行していった人、そして出
発点の薬物から他の薬物に移行しなかった人が入り交じった結果となりました。
データを詳しく調べていくと、近所の環境などの環境的な要
因、そして逸脱したがる(普通とは違ったことをしたがる)性格的な傾向が薬物使用に影響する2大要因であり、マリファナの薬理学的な作用によって他の薬物
を使用するようになるという、いわゆる「ゲートウェイ理論」は成り立たないことが分かりました。
そして、調査を率いたピッツバーグ大学のRalph E. Tarter博士は、薬物問題への対応について次のように付け加えています:
人の行動を形成する様々な要因よりも、むしろ重要度が低い薬物そのものに焦点を絞ってきたことは、薬物政策と薬物使用防止対策にとって弊害となってきました。
2つめはオーストラリアのブリスベンで実施された調査で、ここでも同じような結論が得られています。この調査は上記のものよりも大規模で、4000人以上のオーストラリア人の双子を対象に、青少年期から成人するまでの期間を調査したものです。
この調査では、マリファナの使用と他の違法薬物の使用がどのように関連しているかを想定する13のモデルと、双子の調査で得られた実際のデータとを突き合わせるという方法で行われました。
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の想定モデルの中には、マリファナと他の違法薬物との関係がまったくランダムなもの(偶然)だと想定したものから、遺伝的、環境的な要素がマリファナだけ
でなく他の薬物の使用にも影響していると想定したモデル、マリファナが他の薬物使用の原因になるというモデル、そしてその逆に他の薬物の使用がマリファナ
使用の原因になるというモデルなどがありました。
分析の結果、マリファナの使用が他の薬物の使用を引き起こすことを示すデータは見つからず、マリファナの使用も、他の薬物の使用も同じ要因により引き起こされているという結論に至りました。
さ
らに、マリファナがゲートウェイとなっている状況があるとしたら、その要因は「薬理学的なものではなく、社会的なもの」だとしています。これはつまり、禁
止政策の下でマリファナを入手しようとするとき、他の薬物も扱っている供給元と接点ができてしまう可能性が高いからです。
北アメリカなど
の青少年は、酒よりもマリファナを買うほうが簡単な状況になっています。その理由は、アルコール類を買う時や、バーなどの飲食店に入店しようとする際には
免許証などの身分証明書の提示義務がある一方で、禁止されているがために逆に規制がないのと同じ状態になっているマリファナは、知人や友人を通じて簡単に
手に入れることができてしまうからです。これも明らかに禁止一辺倒政策の弊害の一つといえます。




