4月20日、カナダ、バンクーバー : この日は世界各国、主に欧米では「マリファナの日」のような位置づけになっている日です。なぜこの日がマリファナの日になったかという発端は1971年、カリフォルニア州のサンラファエル高校にまで遡ります。当時、この高校でマリファナを吸っていた数人の高校生が、同校にあったルイ・パスツールの銅像の下で4時20分に集まってマリファナを吸っていたことに端を発します。このようにして英語で4時20分のことを指す「four twenty = フォートゥエンティー」ということばが、大人の前でも「マリファナを吸いに行こうぜ」という暗号のように使われるようになり、少しずつ今のように広がっていきました。
この日は、毎年バンクーバーでも好例の420イベントが自然発生的に行われます。これは特に主催者がいるというのでもなく、マリファナ愛好者がバンクーバー中心部にあるバンクーバー美術館前の広場に集まり、集会を開くといった恒例行事です。場所は高級ホテル、オフィスビル、銀行などが建ち並ぶ観光やビジネスの中心地です(航空写真:会場は矢印の左下の広場です)。
この集会は市や美術館も黙認の状態で、警察も遠目から一応警戒しているだけです。また、この日は近隣の飲食店などはかき入れ時となり、どこの店にも集会を訪れた人たちで賑わいます。
集会には音楽を演奏する人、踊る人、友達と輪を作ってゲームに興じる人、マリファナ法の改正を訴えるビラを配ったり、車椅子から医療マリファナの現状改善を訴える人、マリファナ・アートを販売する人などさまざまな人が集まってきます。
そしてなんといっても「budz4sale = バッズ売ります」(バッズとはマリファナの花のつぼみのこと)の看板を掲げたテントや、デイパックにマリファナを詰めて売り歩く人、「doobies for 5 bucks = マリファナタバコ5ドル!」などの売り声をかける人もいます。警察もこの日は表だった取り締まりはしていないようです。
年齢層は圧倒的に若い人が多いのですが、老若男女さまざまです。高校生などの場合は
娘:「パパ、今日放課後、美術館のフォートゥエンティーの集会に友達と行ってくるね」
父:「ああいいよ。気を付けてね」
という感じになっている家庭も少なくないと聞いています。
ここでお見せする写真は昼頃のものですが、4時20分には活動家などのスピーチや音楽演奏が披露された後、夕方から夜にかけて三々五々解散していくというのが通例のパターンのようです。 とりまとめを行う主催者や警備員がいないにもかかわらず、毎年穏やかな雰囲気で終始するようですが、これもマリファナ愛好者の集まりということからでしょうか。
また、最後には「ゴミを拾った人にはジョイント(マリファナタバコ)をあげるよ」という人たちも出てきて、後かたづけにも気を配る姿が見られました。トラブルが比較的少なく、後かたづけも比較的よくするというあたりにも、市や美術館が黙認を続ける理由があるのかも知れません。




